【美容エステ業界】におけるネットトラブル
美容エステ業界におけるネットトラブルは大別すると、①従業員や退職者による労務環境に関する投稿、②利用客によるネガティブ投稿の類型があります。
① 従業員等による投稿
美容師やエステティシャンが行う仕事は、店の営業時間中になされるヘアカットや施術以外にも商品の発注や備品の管理、お客様の予約管理業務、店内の清掃等多岐に渡ります。さらには技術を身に着けるための練習を業務終了後に行うことも多く、これに対しては残業代が支払われないケースも多く見られます。
このような背景から、電子掲示板に上司、同僚等の悪口を投稿したり、退職者が、「転職会議」、「VORKERS」といった転職支援サイトに、以前働いていた職場の労働環境面についてのネガティブな投稿することが起こり得ます。
このような状況を放置しておくと、ますます人材が採用ができなくなり、経営環境が悪化するという悪循環に陥ります。
以上のようなネガティブな投稿がなされた場合、投稿内容が真実であれば、問題点を改善することが先決ですが、投稿されている内容が事実と異なったり、事実を誇張、歪曲したものであったとすれば、削除を請求することを検討する必要があります。また、削除しても再発が危惧される場合には、投稿者を特定する必要もあるでしょう。このような場合には、削除請求に強い弁護士に相談することをお勧め致します。
② 利用客からの投稿
現在は、美容室やエステサロンを探す際の情報源として、「ヘアログ」などのクチコミ情報サイトなどを活用するのが当たり前になっており、利用するユーザーにとっては大変便利状況になっています。
その反面、利用客が、クチコミサイトに悪評を投稿したり、特定の個人(店長、スタッ
フ)を攻撃しているケースも生じています。個人の評価や感想のような内容は、たとえネガティブな投稿であったとしても、直ちに削除をすることは難しいかもしれませんが、お店へ不満を持った飲食客が、クレームの方法として、スタッフの容姿や態度などをいちいち批判するような投稿も散見されます。このような投稿の中には、プライバシーの侵害、名誉棄損に該当し、削除請求の対象となり得るような投稿も見られますので、お困りの方は、削除請求に強い弁護士に相談してみることをお勧め致します。