【物流業界】におけるネットトラブル
物流業界におけるネットトラブルは、主に従業員や退職者による労働環境に関する投稿が多いです。
総務省の労働調査によると、全産業就業者のうち、トラック運転手は、1.25%しかいないにもかかわらず、国内物流の91.3%はトラックが占めているそうです。日本の物流はトラック運転手がそのほとんどを担っているにもかかわらず、全労働者に占めるトラック運転手の割合はとても少ないのです。トラック運転手はその労働の性質上、拘束時間が長時間化しがちである上に人手不足であるため、トラック運転手の労働環境はさらに過酷なものとなっています。
このような背景から、ストレスを抱えた従業員が、電子掲示板に上司や同僚などの悪口を投稿したり、退職者が、「転職会議」、「キャリコネ」、「sogno」、「VORKERS」といった転職支援サイトに、従前の職場の労働環境面についてネガティブな投稿をすることも起こり得ます。
このような状況を放置しておくと、ますます人材が採用できなくなり、経営環境が悪化するという悪循環に陥ります。
以上のようなネガティブな投稿がなされた場合、投稿内容が真実であれば、問題点を改善することが先決ですが、投稿されている内容が事実と異なったり、事実を誇張、歪曲したものであったとすれば、削除を請求することも検討する必要があります。また、削除しても再発が危惧される場合には、投稿者を特定する必要もあるでしょう。このような場合には、削除請求に強い弁護士に相談することをお勧め致します。